2009年01月05日

ただ今人気第3位。それでもブラピの『ベンジャミン…』が強いワケ。

12月25日、ハリウッド・トップスターらによる数本の力作が、同日一斉に初公開となった。その中でも、愛する人とご一緒にと特に謳われた2本の映画は、ジェニファー・アニストン(39)とブラッド・ピット(45)によるもので、元夫婦ライバル対決と注目されていた。1月2日までの9日間の興行収入では、アニストンが完全にリードでブラピは第3位。それでもブラピはオスカーを狙えるのであろうか…。


「Box Office」が発表した1月2日までの興行収入のトータルは、1位がアニストンとオーウェン・ウィルソンによる『マーレイ&ミー』で、国内外収入トータルは93.9ミリオン(ドル)、ブラピとケイト・ブランシェットによる『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』は、70.0ミリオン(同)で3位となっている。

第2位には、アダム・サンドラー主演のファンタジー・コメディ『ベッドタイム・ストーリー』がつけている。これは『ベンジャミン…』にしてみれば、苦戦を強いられる意外な展開、オスカーも狙えると太鼓判を押されていたが、ふたを開けてみるまで油断禁物とはこういうことなのであろう。

だが、単純な数値ですべてを判断するわけには行かないようだ。「Box Office」の発表した内容をじっくりと比較してみると、大事なことが分かってくる。アダム・サンドラーには申し訳ないが、ここではアニストンとブラピに的を絞ってみたいと思う。

まず、公開している劇場の数がアニストン3505、ブラピが2988と20%ほどアニストンの方が多い。白い雪が舞う中のアニストンのウェディング姿が見られるなど、時期に合ったシーンが多いことでも納得が行く。

だが、ブラピやケイト・ブランシェットの強さはこれからが本番だと思わせるような数値があった。まずは海外の興行収入の比率から。『マーレイ…』は、海外では1.75ミリオン、対する『ベンジャミン…』は、2.35ミリオンで、俳優の知名度から言っても、この先世界各国での公開劇場数や期間は後者が圧倒的に強いと見られ、収入を伸ばすであろう。

そしてもう1つ。見た人々の評価というものが一番の目安になりそうだ。下の表は1月2日現在の両者に対するABCD・F評価の投票状況である。Aが最高点で、Fはいわば不合格に相当する。

『マーレイ…』(投票者247名)
A=138名(55.9%)
B=39名
C=16名
D=11名
F=42名(17%)

『ベンジャミン…』(投票者452名)
A=311名(68.8%)
B=71名
C=18名
D=12名
F=40名(8.9%)

AB の合計だけで考えても、『マーレイ…』は71%だが、『ベンジャミン…』は84%にも上る。このあたりの満足度は次第に見た人の口コミとなって広がり、観客動員数につながっていくことは間違いない。ブラピとブランシェットのコンビは、予想通り『バベル』以上のものを作り上げたようである。

ちなみに『エンターテインメント・ウィークリー』誌は最近、本年度の優れた8本の作品をアカデミー賞候補として選んだが、ブラピは主演男優賞を含む10部門でのノミネートの可能性もあるとし、『ベンジャミン…』がランキングの1位につけている。ダーク・ホースとしては、ダニー・ボイル監督の『スラムドッグ・ミリオネア』を挙げているようだ。
posted by 福卯女 at 22:00| セレブの横顔 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする